松あき子の部屋

私が観た日本の伝統芸能・工芸品などを書きとめます。

半襟の付け方

着物の着付けは母に教わりましてなんとか出来るようになったのですが、半襟だけはいつも母に付けてもらっていました。でも自分で出来るに越した事はありません。今回ちょうど機会がありましたので改めて教えてもらいました。半襟って襟の中心から両方向に向かって縫うんですよね。そうでないとズレていきますから。それに襟は当然カーヴしていますので、まっすぐに縫うたんではあきません。内側の半襟は体のカーヴに沿うようにやや湾曲させて縫い付けていきます。母の手はいとも簡単にスイスイと針を進めていきます。ものの5、6分で完了してしまいました。

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(まず襟の中心を待針でとめ、カーヴにそって少し襟をたくっていきます。)

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(少しカーヴができた所。)

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(シャシャシャシャッと針が進んでいきました。)

 

何でもそうやと思いますが、自分の着るものや扱うものの準備やお手入れが自分でちゃんと出来て一人前やなと思います。物の状態を知って管理ができないと、どんなお稽古事でも上達はしません。料理人が包丁を、役者が着物や鬘を、アスリートが靴や道具を大切に扱うのと同じですね。自分の着る着物ですから、きちんと扱って行く事を勉強せなあかん、と実感しました。半襟に関しては便利グッズがたくさんありますけどね。強者は安全ピンでザクザクと留めてしまうそうですけど!

 

着物はやっと着られるレベルですが、糸や染め、柄ゆきの事など折に触れて学んでいきたいな〜と思います。