松あき子の部屋

私が観た日本の伝統芸能・工芸品などを書きとめます。

太棹の響を楽しむ

梅雨入りですね。近畿でもその発表と同時に雨が降り出しました。先日までの猛暑が嘘の様に、少し肌寒い梅雨の始まりです。

 

昨年、第一回が開催された「太棹の響」が、今年も御霊神社で開催されます!これは文楽座の三味線 鶴澤藤蔵さんの主催で、素浄瑠璃や対談、藤蔵さん作曲の三味線演奏をたっぷり味わえる会です。昨年は私もお邪魔してきました。藤蔵さんの印象はアグレッシブな演奏スタイル、情熱的な音色。。その日はあいにくの雨でしたが満席の場内は熱気に溢れていました。御霊神社境内には明治から大正時代にかけて人形浄瑠璃御霊文楽座があったそうです。750人を収容できたそうですから当時としては相当大規模であったんでしょう。浄瑠璃がほんまに流行ってた時代ですね。旦那衆の間では、文楽座は社交サロンのような場所でもあったそうです。義太夫を聴きながら商談にも勤しんでいる、大店の旦さん達の姿が目に浮かびます。この「太棹の響」はその跡地にて行われます。今年は仕事で行かれへん!残念!藤蔵さんの三味線は夏の文楽公演を待つことにします。

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御霊神社境内には戦時中の空襲で焼け焦げながら見事復活したというご神木のクスノキもあって、私もさすって帰りました。「肌守りの木」として信仰されているそうです。女性はぜひともあやかりたいですね!!