松あき子の部屋

私が観た日本の伝統芸能・工芸品などを書きとめます。

大阪 呉服座の文月は都若丸劇団

7月に入ってもうあっという間に半月です。台風が来たり、真夏日があったり、めまぐるしいですね。私もすっかりブログ更新を忘れておりましたが、先月末に初体験した都若丸劇団にすっかりハマってしまいまして、ええ、姉さん方や友人と一緒に芝居小屋に通っておりますの。ご存知ですか?彼らは歌舞伎や浄瑠璃のように同じ演目を公演するのではありません。毎日演目が変わるんです!ですので、毎日通っても本当に楽しめる、そんな内容になっています。(もちろん、同じ演目でも毎日のライブでは同じではありませんけど。)実際、毎日通うそんなお客様もいらっしゃるようです。木戸銭が安いのも、それを可能にしています。中入り時に座長自らが手売りして下さる前売りは1800円。映画1本と同じですよ。それでいて3時間弱、たっぷり笑わせて、泣かせて、感動させて楽しませてくれます。他にこんな舞台があるかしら!!

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芝居以外に演舞も目玉なんですが、選曲がなかなかいいんですよね。先日はお江戸の色女、五木の子守唄、りんご追分、エレジー他。。音楽の仕事をしていた友人も選曲には唸っておりました。若丸座長は古典なんかも結構勉強されているように思います。先日の黒田節も良かったんですよね。それにしても座長が女形で舞うエレジーは本当に妖艶で息ができない程でした。女の私でも頭がどうにかなりそうなほど、本当に美しかったです。

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私が感じ入るのは、ここへ来るお客様達のエネルギーの凄さです。すごいパワーを発散していて、その空気にものまれているのかもしれません。私はまだうまく消化できなくて、言葉で表現することができないんですが。でも確実に元気になっている気がします。どうでしょう、ちょっと見てみたくなりませんか?呉服座はかつて映画館のピカデリーがあった所です。泉の広場を上がった所、というと大阪の方はすぐにおわかりでしょうか。10代の頃からピカデリーにはよく通っていました。まさかここが芝居小屋になっていたとは。。でも懐かしい場所で楽しめるのは嬉しい限りです。若丸座長は7月30日昼の部(12時半)が千秋楽ですよ!!その後大阪へ戻られるのは11月だそうです。後半も若丸一座でたっぷり鋭気を養って、夏を乗り切りたいと思います!